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社会保険労務士の報酬のきめ方

例えば、給与計算の事務をアウトソーシングしたいと考えたとき、アウトソーシング会社の選定基準をどこにおくのでしょうか。殆どの企業が価格を第1の基準としているようです。非常に厳しい経済環境の下では、各社ともにコスト削減に取り組んでいます。特に、人事総務関係部署の方は先頭に立って実践する立場におかれています。コスト削減の一環としてアウトソーシングを考えるわけですから、当然、正社員雇用、派遣社員、等の人件費コストと対比するわけです。勢い、低価格志向になるのは当然といえば当然です。
 但し、業務の質・内容が同質だという前提であれば、価格が安いほうが良いに決まっています。果たして、低価格で高品質ということがありえるのでしょうか。給与計算事務のコストは人件費が大半です。価格を抑えることは、人件費を抑制しなければ実現できません。安い人件費ということは、労働市場からそれなりの人材しか雇用できないということを意味します。
 パート・アルバイト等の安い時間単価で、初心者を教育しながら実務を担当させます。報酬が低いのですから当然に長期間の研修期間などを設定することはできません。結果として、知識不足・能力不足・勤労意識・責任感の欠如等から納期遅延・処理ミスが多発します。また、担当が短期間で辞めてしまい、固定しません。或いは、担当制を引くことができず、その場その時に処理担当が替わったりします。
 当社は、正社員の業務に習熟したベテランを主担当とし、新人をアシスタントとして育成すると同時に、ダブルキャスト体制によりチェック機能を働かせると共に、一方に事故があったとしても処理遅延のないようなリスク回避措置をとっています。単に、受託業務を処理するだけの受身ではなく、積極的な助成金のご紹介、労働法の変更に伴う処理方法の改善提案などにより、徹底した顧客満足志向によるコンサルティングを含めて業務を処理しております。これらの人材を確保するためには相当の人件費が必要となり、それが報酬設定の基本となります。
 当社では、業務の質を下げる(=人件費を下げる。=人材の質を落とす。)ことは致しません。当然ですが、不当利得を得る考えはありません。お客様満足を通じた適正利益を獲得していきたいと考えています。
 ですから、当社は価格競争はいたしません。質と価格にご納得いただけるお客様とのご契約をお願いしております。

投稿者 admin (2010年12月14日 19:12) | PermaLink

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